わたしは、まだ結婚式を挙げていませんよ。 |
で、なぜ知り合ったのか?
実は、タイミング良く、旦那さまの部下が、ご飯を食べに来たのです。
おねえちゃんの旦那さまは一部上場企業に勤めているので、この不況の中でもそれなりの生活をしているように見えました。
その会社の部下!?
ってことは、将来安泰のお相手?
なんて、おねえちゃんとふざけて話していたのですが、そこに現れた相手は、わたしの想像を超える人だったんです。
いい会社に勤めている=おねえちゃんの旦那さまのように、人が良さそうで、メガネをかけた真面目なタイプを想像していたのです。
もともとはメンクイのわたしですが、結婚生活が安定するなら、外見にはこだわらないでおこう、と心に決めていたのです。
が・・・。
その部下とやら。
どストライクだったんですねー。
なんというか、外見はもちろんのこと、その落ち着きながらも人を盛り上げることのできる人。
一目ぼれ、というのを体験してしまいました。
その日は、もう小学校高学年になる甥と姪も交え、楽しく食事をしたのでした。
また、子どもと遊ぶ姿まで素敵。
子どもに好かれる人ってだけでも、無条件に点数が上がってしまったりしませんか?
それに加えて、好みの容姿に、一流(かどうかはわかりませんが、一応新聞の株の覧にも名前の載っている会社です)会社に勤めているときている。
そりゃ、モテるでしょうし、わたしなんて相手にしてもらえる訳ないわな、と、かなり最初からあきらめモードでした。
食事の後、かるくおつまみをつまみながら、ちびちび飲んでいるとき、旦那さまが彼に尋ねたのです。
「最近、彼女と会ってないの?」
どうやら、ちょっと前から、旦那さまに相談に乗ってもらっているようです。
なんでも、彼女が仕事のあと、飲み屋さんでバイトを始めたのだとか。
その理由は“あなたと結婚するための資金を稼ぐため”。
例えその理由だとしても、付き合っている相手が飲み屋さんに行くと心配ですよね。
わたしとも年が近いから、と、女の心境を聞かれましたが、わたしにはその彼女の気持ちを理解することができなかったのです。
それから、おねえちゃん夫婦が理想だね、と2人で盛り上がってしまいました。
おねえちゃんと旦那さまは照れていたけれど(笑)。
彼女のことで悩むなんて、その彼女が羨ましくなりましたが、わたしの一目ぼれはその日のうちに、砕かれてしまったのでした。